中国人研修生

国境を越えて働いたり、暮らしたりすることっていろんな意味で大変だ。

言葉の問題はもちろんだけど、それ以前に、国民国家という枠を超えるとき、個人というのはいかに無力な存在かということを思い知る。個人というのはそのように無力なものとして存在させられているのだということがよく理解できる。

今日、父親から聞いた、中小企業で働く「外国人研修生」の話し。

バブルがはじけたあと、中小企業の労働力を確保するために外国人労働者を導入することが検討され、ブラジルやペルーの日系人たちを「研修生」という名目で受け入れるようになったのは確か1980年代の後半か1990年代のはじめごろだった。そのころ、父親の会社で働く日系ブラジル人たちがやってきていた。

いま、この研修生で主流なのは中国からの研修生なのだそう。

詳しくは調べてみないとわからないけれど、おおよその父親の話しでは、中国側の機関(協会といっていたけど)と会社が契約を結び、研修生を雇い入れる。継続して何年契約を結べるのかは不明。

会社から協会に支払われるのは研修生一人当たり年間120万ほど。つまり企業は年間120万円ほどで労働力を一人確保できる。

協会は、宿泊代や経費を、そこから差し引いて研修生に渡すので、実際研修生が受け取るのは120万よりもっと少ない。父親の予想では、時給にしたら300円程度にしかならないのじゃないかという。

そんなの日本で生活できないじゃない、というと、寝るところは確保されているので一日あたり約3000円稼ぐとして、1000円で一日をまかなえば2000円はキープできる。ひと月22日平均で計算すると44000円ほど。そうやって貯めたお金を中国に持って帰ることで、研修生にはメリットがある、というのだ。

年収120万。派遣会社のピンハネがなくても、日本人の派遣社員はとてもじゃないけど暮らせない。

今日のニュースで昨今の医者不足の原因は、小泉内閣のときに診療費を下げたので病院で勤める勤務医は待遇が悪くて医者を続けられないことにあるといっていた。その勤務医の平均収入が1400万ほどらしい。

もちろんお医者さんの担う責任や、医者として働けるようになるまで投資しなければならない年月や費用、努力は相当なものだとおもう。だけど、、、、医者は1400万で暮らせないらしいけど、中国の研修生は120万でやってくる。

個人の労働の価値ってなんなんだろうと考えさせられる。

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