Occupy Wall Street 8

Wall Street, can you see? Wall Street, can you see?

We want a fair economy. We want a fair economy.

Ain’t no use in looking down… Ain’t no use in looking down…

Cause the union is around. Cause the union is around.

10月5日午後4時 マンハッタンにあるNY市庁舎近くの広場に、ユニオンリーダーの女性の歌に呼応した10万人の市民の声が、そびえたつビルに反響して渦まくように響いている。続々と集まってくる人たちは途切れることがない。前も後ろも、いったいどこから始まってどこで終わっているのか見当もつかない。

サムと私はTWUのTシャツを着て、メンバーが集まっているところを探していた。ところどころにプラカードを掲げている人をみかけて近寄っていくのだけど、大きなグループと出会わない。皆口々に「他のメンバー見た? どこにいるの?」と探しあっている様子だった。とにかく人が多すぎて身動きがとれない。後から聞いたところでは、TWUが一箇所に集まらないように警察が分散させていたのだそうだ。

3週間にわたって、Wall StreetにあるLiverty Plaza(Zuccotti Park)を占拠している若者を支援し、集まったユニオンはTWU Local100、SEIU 1199、United Federation of Teachers、 United Healthcare Workers East、National Nurses、Communication Wokers of America,local 32BJ,DC 37など、NYのユニオン総動員といった感じだ。

もちろんユニオンのメンバーだけじゃなく、学生たちや若者も多かった。それがこのデモの一番大きな特徴だと思うし、このデモがどういう終結を迎えるかわからないけど、確かにいえるのはたくさんの若者が政治運動の意識を持つきっかけになっていることは間違いないだろう。

写真がぶれているけど、これはDemocracy Now!のエイミー・グッドマン。どういうわけだけ10歳くらいの男の子二人が泣きながら立っていたので心配そうにしていたけど、声をかけるとにこやかに握手してくれた。

TWUのTシャツを着ていると、いろんな人が声をかけてくる。移動中なので写真がぶれているけど、これはデトロイトから来た男の子。デトロイトで大学をでたけど、まったく仕事がなくて、皿洗いやウエイターをしていたそうだ。修士をとるためにNYに移ってきて2年だけど、NYでもこれから仕事が得られるか不安だと言っていた。

市庁舎前から歩き出して、リバティ広場についたら行進は自然解散のようになっていた。そのままどこかに消えていく人もいるけれど、広場に入っていく人も多い。小さな広場なのですでに人はいっぱいなんだけど、、、
目立つプラカードを持っていたおじさん。

いろんな人が次々に広場にはいってくる。 これはユダヤ人労働者の会。

つづいて、東南アジアや中東、パレスチナの移民労働者。

医療サービス関係の労働組合

このおじさんは現在失業中で、このデモはすばらしいけどこれで何かが変わるとは思えないと、ちょっと悲観的でした。

広場のなかでは、今日もいろんな絵を描きつづけていた。

インタビューを受けている人も

TWUの弁護士、ペイジ。若いけれど強気の弁がたつひとで今日もメンバーが逮捕されたときのために来ていた。

第二次世界大戦の退役兵も、歩行器でデモに参加

サムと話している彼は、1日のブルックリンブリッジのデモで逮捕された一人。あの大量逮捕は警察の誘導によるもので、大きくなっていくプロテスタントの運動をつぶすために企んだものとしてPCJF(Partnersip for Civil Justice)という弁護士団体がニューヨーク州サウス地区裁判所に集団訴訟をおこしたそうだ。 逮捕時に撮られたビデオがYoutubeにあがっていて、逮捕された人たちに「名前はなんだ? 苗字は?」と大声で聞く人たちの声が記録されていて、何のためだろうと思っていたけど、彼によると、当時警察からマイクロフォンの使用許可がおりなかったので、逮捕者をみて名前を聞いて、それを大声で後ろにいる人に伝えていくという声のリレーで、弁護士団体の人が逮捕された人の名前と時刻を記録していたそうだ。そういう努力があったから集団訴訟をこんなに早く起こすことができた。こういうところにも、自分たちにできることを武器として参加する小さなグループのネットワークが活きている。大きな管理団体がなくてもラリーが成功する知恵が蓄えられている。

他の地域でOccupy運動がどうなっているかなどの動画を放映していた。ネットは距離をあっというまに越えて、様々な地域の若者たちとの連帯を強める。

自分は愛国者だ!だからこの国を市民の手に取り戻すのだ!アメリカではこういう主張がよく聞こえる。「冬の兵士」でも、アダム・コケッシュが同じようなことを主張していた。

日がすっかり落ちた、8時前ごろ。警察の様子がごろりと変わった。バイク機動隊が30台くらい狭い道路で待機していたし、逮捕者を運ぶための車もみるみる増えてきた。これにはわけがあって、1日にブルックリンブリッジで730人の逮捕者がでたとき、警察は逮捕者を連行するのに市バスの乗客をおろして何台かを強制的に使ったそうで、これにTWUが抗議を起こしていたために、あらかじめ運搬車をたくさん用意してきたのだとおもう。
デモはすごく平和的で、皆逮捕につながらないように10万人の参加者が、きちんと歩道をあるいて信号を守って行動していたのに、捕まえる気満々でやってきているのは不自然にもほどがある。警察官だって99%の一人なのに。

今朝のデモクラシーナウ!では、このあと警察が何もしていない人に棍棒を振り回している姿や、唐辛子スプレーをかけているところなどが紹介されていた。

写真には撮ってないけど、ほんとにたくさんの人が声をかけてきた。年配の女性は、TWUがきてくれてほんとにありがとう、といってくれた。彼女の息子は結婚するためにアパートを借りることもできなくて、どうしたらいいのか困ってるといっていた。失業率は地域によってだいぶと差があるけれど平均すると9%にもなるという声もある。多くの人が将来に不安をもっている。一方で、昨日のラリーで中心的な役割を果たしていた占拠者たち、インタビューを申し込んできた「ジャーナリスト」たち、みんなすごく若くて、そういう若い人の姿をみて「うれしくて涙が出るよ」と、ほんとに泣いていた労働組合のおっちゃんもいた。

10万人がラリーしても、何週間もウォールストリートを占拠しても、結局は何も変わらないんじゃないかといってた人もいたし、毎日新聞の社説なんてひどい見当はずれなことを書いてたし、お祭り気分で参加しているだけと書いていた記事も目にしたけど、それは違う。

確かに変わったことがある。それは「こいつらに政治をまかしておいても、ちっとも世の中よくならない。放っておいたら、自分たちはこんなにみじめな思いをするだけ。自分たちでなにかしないといけない」という社会参加の意識が、若い世代に確実に育っているということ。その意識が、中東の革命に目をむけさせ、自分たちの問題に目をむけさせ、行動をおこさせ、連帯の意識を強めているのだと、ラリー参加者の話していて強く感じた。

 

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4 thoughts on “Occupy Wall Street 8

  1. nfsw19

    クンミさん、読んでいて泣けて来たよ。ありがとう。一部をブログにお借りするつもりです。ここのところ忙しくてブログが更新できてない(下書きがたまってる)んですが、この週末にでも一気に公開する予定(希望)なので、その際に。

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    1. keukmi Post author

      みどりさん、チェルノブイリでは足を引っ張っててごめんなさい。そしてありがとう。 いまFBでまわってきたけど、ギリシャでも、テルアビブでもすごいことになってるみたいですね。イスラエルで50万人規模のデモなんて聞いたことないもん。否定的に伝えてる日本のメディア、記者は何をみてるんだろうと思うよ。

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  2. ウダ

     ブログとビデオを拝見。
     
      we want fair economy.

     演説の中でこの言葉が印象に残りました。
     fair ってのはいろいろなモノにつかえますね。

     中東の「アラブの春」と連帯しようという印象を受けとります。
     これまでは、いわゆる「欧米」から→「第3世界」という構図でしたが、
    これは、「第3世界」から「米国」でしょうか。
    ちょっと単純化しすぎますけど。

     しかし、ネットでのつながりは・・・すごいですね。

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    1. keukmi Post author

      「第3世界」から「米国」,,,そうか、そんな風には考えたことなかったなぁ。さすがウダさん。この動き、いままであった運動とは違うようなうねりを感じます。ほんとに。このレポート以後、3回ぐらい現場にいってるんですけど、だんだん、すごい、という実感が強くなります。 本当に中東の動きと連動しているのかどうかはわかりませんが、選挙している若者の中の意識にあることは確かです。 いま確かにいえることは、「若い人に政治の意識が確かになってきている」ということと「いい社会をつくりたい、という意見を交換できる’公共の場所ができた」ということです。

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