At Hospital

先週の金曜日から日曜日、緊急入院するはめになってしまった。

金曜日の朝から熱がでて胃がいたみだした。しばらく様子をみていたけど、どんどん痛みはひどくなる。数年前に十二指腸潰瘍をしてるので、こりゃまたひどくなったら大変だと、サムが帰ってくるのをまって、病院に電話してもらった。そしたら Urgent Care (Emergency、救急とは違うのだけど)というのがあるらしくみてくれる、というので出かけたたところ、これは検査が必要、ということになってそのままWhit Paine HospitalにいってCat Scanを受けてくれということになった。

胃痛はよくおこるのでなんとなくわかるんやけど、ある程度胃酸を減らしたりすると緩和するのね、通常やと。だから、検査はいいよー、って思ってたけど、検査しないとお薬だしてもらえへんから仕方なく病院に行った。で、そのまま入院、ということになったわけです。

今回のお話しは、病院のことじゃなくて、ここで同室になった女性がめずらしく日本人やったのね。彼女は39歳で、Yさんという。吐き気がとまらなくて、Emergencyで病院にきて、そのまま入院やったそうやけど、話してみると、彼女は癌の末期で、化学療法もすべてもうやめている段階で、痛みだけをなんとかしてもらいながら、日々の生活を送っているという状態やったの。

痛々しいくらい痩せた体に、今年3月に逝ってしまった友人のことを思い出さずにはいられなかったけど、体だけじゃなくてそれ以上に、Yの明るさ、その笑顔に、ずっと友人を重ねていました。

Yさんは乳がんだったそう。2000年くらいにNYにきた彼女は当時、彼女いわく、あんましよくないボーイフレンドと同居してたみたいで、彼は働かずに、彼女の収入で生活していたといってた。 それで、保険にはいってなかったので、いろんな制度を調べてみて、ハーレムにある病院で低所得者の保護制度を扱ってくれるらしく、そこにいって手術をしてもらったんやって。その病院は、場所柄、低所得で医者に見てもらえない人がたくさんいるので、そういう人を保護する制度は整ってるといってた。ちゃんとガイダンスもいるし、ナビゲイターもいる。

そのナビゲイターが親切な人だったらしく、Yさんがどうすれば治療を受けられて生活していけるかと対策を考えてくれて、務めていた仕事をやめるように薦めて(のちに、もう働くことは無理になったかけどね、とYさんは笑ってたけど)無収入の違法滞在という状態だと申告したらしい。その状態で、重い病気をわずらっているといろいろな保護制度を利用することができるらしい。詳しいことは調べないとわかんないけどね。

でも乳がんが再発し、治療を受けることになるんやけど、緊急で運ばれてはじめて無料でみてもらえる、ということになるので、ぎりぎりまで我慢してしまうんやって。それで、いまはもう癌は骨や脳にまで転移してしまって、いまの状態になったそう。

かいがいしく彼女の世話をする現在のボーフレンドのジェイソンは、彼女が癌とわかりながらも、一緒に暮らして彼女の生活の面倒をみてるのだって。
ちなみにジェイソンはハーレムの分署に勤務する警察官で、イタリア系アメリカ人。

3日間、同室で2人きりやったから、いろんな話をした。ものすごく自然体で、自分の運命というか状態を悲観はしてなくて、こういう状態だからこそ普段知りえないことにめぐり合えたりしたから、私は得してる、とYさんはいう。

私は栄里子の話をたくさんした。 どれだけ彼女に教えられたか。元気や勇気をもらったか。栄里子がどれだけ果敢に「やりたい!」とおもうことに取り組んできたか。そして「いまここ」の大事さを教えてくれたか。

そういう話をしていたら、笑顔で話してたYさんが、急にセキを切ったように泣き出したん。 「私も何か役に立ちたい!」って。

自分が病気になって、いろんな人がいろんな風に助けてくれたけど、自分はなにも返せていないって。少しでも良いから社会の役にたちたいって。

彼女が少し落ち着いてから、どんなことができるかなかーって2人で考えてた。 親切にしてくれたナビゲイターに恩返ししたいってボランティアにもいったそうやけど、なんか、これじゃないなぁって思ってたんやって。

Yさんにぴったりだって思ったのは、「話をきくこと」やったの。
元気な人、病気な人、貧乏な人、孤独な人、お金持ってる人も、誰でも、どんなところでも、話を聞いてくれる人がいるというのは、すごいことだよねーって。

それだけ、ここの個人主義がすざましいってこともあるけど、まあ、それは横においといて、Yさんは喜んでた。たとえば、ジェイソンにしても、ポリスってストレスの多い職業で家族のことや友人のことや、彼がおもうこと、かんじることを、ヤスコさんに話せるってことだけでも、立派なボランティアだよ(笑)っていって笑ってたのね。

わけわかんない検査と脳がしびれるくらいの痛み止めのせいで吐き気が増す、って治療受けさせられて、頭にきてたけど、なんか今回の緊急入院は、彼女に会うためだったような気がするんやけど、これって、きっと栄里子のしわざやと思わずにはいられない。 やっぱり近くでいろんなこと見てるんだなぁ。

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