Central Park Five

きのう、IFCセンターで「セントラルパーク・ファイブ」をみてきた。 セントラルパークをジョギング中の女性が襲われ重傷を負った1989年に起った事件で、当時14歳から16歳の黒人・ヒスパニック系の少年たちが容疑者として逮捕された。高まる麻薬や殺人などの犯罪率を背景に、当時の世間の風潮は「有色人種の少年が集団で白人を襲った」ことにヒステリックに反応した。

ドナルド・トランプなんか、「死刑制度を取り戻せ!」新聞に一面広告をだして、少年たちを死刑にしろと迫った。(オバマの大統領選挙のときは、ハワイ生まれのオバマをアメリカ人じゃない、出征証明書を公開しろ、と迫ったこの人。お金持ちだから何をいっても許されると疑わないところなんか、石原元都知事を思い出させるよね)左の画像はreason.comから拝借したもの。

新聞やマスコミは、ショッキングな「少年犯罪」に飛びついて少年たちが無軌道にふるまうことを「Wilding」という言葉で表した。以後、若者の集団的な暴力行動を形容するときに「Wilding」という言葉が使われるようになる。

少年たちは、自白したとされる調書にもとづいて、検察は少年たちそれぞれのビデオを撮る。ビデオのなかは、緊張した面持ちの少年たちが個別に、強姦事件の様子を語る。

だけどそれから後、裁判がすすむにつれて、少年たちは無実を訴え始める。少年たちのDNAも被害者に残された犯人のDNAとは一致しない。
にもかかわらず、判決はそれぞれに7年から13年の懲役を言い渡される。

結局、事件は2002年に、服役中の男性が自白して、DNA鑑定も一致し、犯人しか知りえなかった情報も自供したことで、少年たちは無罪だったことが判明する。

実は少年たちは、逮捕されるまでお互いを知らない子たちもいた。なのになぜ、共謀して強姦事件を起こしたと自供したのか。なぜDNA鑑定も一致しない未成年者たちに有罪判決がくだされ、彼らは10代と20代という時期を刑務所で過ごすことになったのか。風潮がつくられていく様が、じわりじわりと迫ってくるような、いいドキュメンタリーだった。

監督はPBSなどのドキュメンタリーで有名なケン・バーンズと、娘のサラ・バーンズ、彼女の夫のデヴィッド・マクマホンが手がけた。もともとは、サラ・バーンズがイェール大学の学生時代に、アメリカ歴史の授業で習った事件に興味をもって、卒業論文として書いたものが、のちに出版された本がベースになっている。

それにしてもビレッジにあるIFCセンター、いい映画館です。椅子の座り心地も抜群だし。取り上げてる映画もインディペンデントの、いいものをそろえています。

いまは、12月20日まで、宮崎駿のスタジオジブリ祭りをやってて、「天空の城ラピュタ」なんかがかかってるんだもん、親近感もちます。

 

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