Greed, Fake tits and American Dream – Anna Nicole

ニューヨーク・シティ・オペラが大変なことになっている。

70年ものあいだ、市民に親しまれ、ルネ・フレミングやプラシド・ドミンゴといった一級のオペラ歌手をうんできたオペラ・カンパニー「ニューヨーク・シティオペラ」が財政難で維持が難しくなっている。9月末までに約7億円を集められないと、この後予定されている今期の公演が上演できない。もしこれが乗り切れても、今年中に追加の13億を集められないと、事実上の廃業となってしまう。

シティオペラといえば、敷居の高かったオペラを市民の娯楽に戻そうという目的でつくられたため、チケットは20ドルとか25ドルという値段設定でオペラを楽しむことができた。だけど、2011年に本拠地だったリンカーンセンターの改築にともなって、本拠地を失うこととなった。その理由は知らないのだけど、どこかの記事で音響の設備がオペラに合わなかったため、と読んだことがあるけど、改築にお金をだしたのが悪名高きコーク・ブラザーズの片一方だというのだから、本当のところはどうだったのかと知りたくなってしまうけど。

そんな背景もあって、これからもうシティオペラをみることもなくなるかもしれないと、いま公演中の「アンナ・ニコール」を観てきた。

このプログラムは、マーク=アンソニー・トルネージの新作オペラで、シリコンで胸を大きくし、ストリッパーからプレイボーイ誌のプレイメイトに選ばれたアンナ・ニコール・スミスのお話し。年よりの億万長者と結婚してタブロイド紙を賑わせたのも束の間、老人の死後は一銭の遺産も受け取ることができず、十数年も裁判をつづけて亡くなった彼女の人生をオペラ喜劇に仕立てたもの。

アメリカの話しなのに、今回のBAMでの上演がアメリカで初公演になる。それもそのはずで、見終えた後に残るものは痛烈なアメリカン・ドリーム批判だった。クラッシックオペラとはまた違うけど、3時間の上演もちっとも長く感じなかった。また、資金繰りの困難で継続していくことができなくなるかもしれないシティオペラがこの演目をやるというのも、感慨深いものがあったし。

シティオペラにしてはお高めの値段設定になってるけど、もう見られないとおもうと、上演数は残り少ないけど、みれらるうちに見ておいたほうがいい作品だったとおもうな。

後記:やっぱり9月中に資金を集められなくて、ニューヨーク・シティ・オペラは最後の幕を閉じてしまった。うーん。

※イギリスのロイヤルオペラのバージョン

参考にした記事

NY Times: New York City Opera May Cancel Most of This Season
N
Y1 : City Opera Hits Sour Note On Fundraising Efforts
W
SJ : Before ‘Anna Nicole’ Premiere, N.Y. City Opera Warns Its Season Is in Jeopardy
M
SNBC : Cash-Strapped New York City Opera May Scrap Most of Season

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