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Fatima’s Story 7/7 – HONY in Pakistan

昨日までで4万人の人たちがファティマと債務労働者を助けようと12時間以内に100万ドルを超える寄付をしてくれました。現在のところ資金調達は140万ドルにもなっています。寄付にピークはありません。「見返りのレベル」もありません。うそ偽りのない哀れみと、現代の奴隷制度で窮地に陥る人々を自由にすることに、人生を捧げた女性に公的な権限を与えたいと思う気持ちがあるだけです。ほんとうにありがとう。ファティマは、私がまもなく投稿する声明を用意しています。 このシリーズの最後は、皆が公的な権限を与えた人物の物語で終えたいと思います。

これは自身の安全や快適よりも人間愛にコミットした人物の、数多ある逸話の1つです。

最近、債務の罠に落ちた家族がファティマと連絡を取りました。彼らは窯所有者から逃れることができず、家族の女の子が所有者から性的虐待を受けているとのです。ファティマはすぐさま車に乗り込み、真夜中にその窯に向かいました。彼女は家族に逃げるように言いました。所有者が起きてきて銃を発射し始めました。家族が車までこれましたが、一番小さな4歳の女の子が転び、捕まってしまいまいました。

女の子は3カ月の間、行方不明でした。ファティマは裁判所に行き介入を懇願しましたが、警察は窯を捜索したけれど女の子は発見できなかったと主張するばかりです。

「眠れなかった。毎晩、ベッドに横になると残忍な奴らの手中にいる小さな女の子のことが浮かんでくるの。どうすればこの子を助けることができるか、一晩中考えてた」

ファティマは数人の労働者を雇って、ボロを着させて、労務者の振りをして窯へ行かせました。数日間、女の子を探しましたが見つけることはできませんでした。しかし、所有者の家からひっきりなしに聞こえてくる泣き声を耳にしました。

ファティマたちは裁判所に行き、家の中を捜索するように要求しました。女の子は見つかりました。しかし女の子は数週間も食べものを口にせず、話したり泣いたりもしないのです。ファティマは女の子が食事を欲しがって泣くたびに所有者にぶたれていたことを知ったのです。

(Lahore, Pakistan)
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Fatima’s story 6/7 – HONY in Pakistan

妹の腎臓がダメになってしまって、何とか救いたくて金を調達しようとしました。

牛を売りました。家も売った。持っていたもの全部売り払ったんです。何もなくなったとき、レンガ窯から5000ルピーを借りました。15日か20日働いたら返せると思ったんです。

辞めるころだと思ったとき、窯所有者たちが清算しました。「お前は私の家に住み、食事も提供した。お前の借金は1万1000ルピーになっている。1万1000ルピー払えるなら辞めていいぞ。ないんだったら仕事に戻れ」というのです。

仕事はきつくなり、賃金は支払われたことはありません。動きを止めると殴られます。何か月か後に祖父がなくなりました。葬式をするために休みを申し出ると「借金は3万ルピーになってる」というのです。「3万ルピーがあるならいっていいぞ。ないのなら仕事に戻れ」と言われました。

いまや借金は35万ルピーになっています。妹はずいぶんと前に死にました。ここから抜け出る方法はありません。すぐに私の借金は次の世代に渡されることになるでしょう。

*1,000 rupees = $10
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(Lahore, Pakistan)

Fatima’s story 5/7 – HONY in Pakistan

姉が病気になって治療費が3万ルピーかかりました。父親の給料は遅れがちだったので、選択の余地がなかったんです。レンガ窯から借金をして、それを返済するまで働くことを承知しました。他の家族も同じことをしました。3カ月もあれば返済できると思っていたんです。

でも、ここを辞める話しをしにいったとき、私には9万ルピーの借りがあるというのです。信じられませんでした。私は辞めることができませんでした。まるで流砂のようなものです。奴らはレンガ1000個につき200ルピーくれます。そしてそれを全部巻き上げ、借金は膨らむ。

夜明けから夕暮れまで、週に6日働くけれど7日目に休みをとれたことはありません。今や、私の借金は90万ルピーになると言います。夢も希望もありません。

毎年、レンガ窯所有者らが市をたて、労働者を売り買いします。ちょうど10日前、私の家族全員が220万ルピーで売られました。

Fatima’s story 4/7 – HONY in Pakistan

私はレンガ窯で生まれました。12歳のときから働いています。仕事は尽きません。一日にレンガを1000個作ることになっていました。

朝はまだ暗い5時から働きます。最近、公正な賃金を要求するため労働者を組織化しようとしました。夜に集まって話し合いをしていたのですが、1人がそのことを通報したのです。窯所有者は私を事務所に呼んで殴りました。他の労働者をよんで、私の衣服を脱がしロープで木に縛りつけたのです。私はやめてくれるように懇願しました。奴らは私をそのままにして数時間放置しました。

夜になって逃げだそうとしました。家族を家にいれて南京錠をかけたあと、原っぱに逃げました。まっすぐにファティマのところにきました。私たちが家に帰りつく前に、警察がきて窯所有者が私の家に押し入る手助けをしました。私の娘たちは裸にされて通りを歩かされていました。

Fatima’s story 3/7 – HONY in Pakistan

窯の所有者に対する聴聞会に参加するために裁判所に向かっていたときのことでした。数人の男に囲まれました。周りにいた人は私と弟を残して、ちりじりに逃げました。男は裁判を取り下げたほうがいい、といいました。そんなことはしないと私は言いました。すると奴らは私を地面に押し倒し、足を捕まえて、膝を撃ち抜きました。そのあと、弟にも同じことをしました。

私たちは死んだと思いました。公立病院に運ばれましたが治療を拒否されました。地元の与党政治家が医者に治療を禁じたのでした。加害者は起訴されることはありませんでした。私は私立病院で治療を受けるために家を売り払いました。

でも、レンガ窯の労働者たちが皆で、治療費が払えるように助けてくれました。皆、貧乏にもかかわらず一度に5ルピーから10ルピーを出してくれました。そして輸血のために列を作ってくれたのです。

Fatima’s story 2/7 – HONY in Pakistan

レンガはパキスタン全体の建造物の基本単位です。コンクリートよりも安価なのでほとんどなんでもレンガを使います。特に農村地方では。

パキスタン全国に2万のレンガ窯があります。それぞれの窯に平均40家族が働き、一日あたりレンガ1000個を生産していると推定しています。つまりそれは450万人が奴隷状態で生きていることを意味します。そしてこれらの労働者の多くは若年者です。多くの場合、一日中働かされているため、教育は受けられません。

彼らは孤立した地域で社会の目から遮断された場所で働くために、憲法の保護を受けられずにいます。法は窯には及ばないため、労働者は暴力と報復の絶え間ない恐怖のなかで生きています。

窯の所有者はとても豊かで権力をもっています。彼らの利益はパキスタンのGDPの約3%に相当します。彼らは友人や家族を議会に送ります。賄賂で警察を威嚇します。彼らを非難するのは非常に危険です。私は何度も何度も襲われ、脅かされてきたので、もう死ぬことが恐ろしくなくなりました。

Fatima’s story 1/7 – HONY in Pakistan

Humans of Newyorkがパキスタンに出かけました。パキスタンの日常を生きる人たちの写真やストーリーは、Humans of New Yorkのときのように、現地の人びとの生活を等身大で伝えてくれます。 彼の届けてくれるなかで心を強くうたれた女性の話がありました。 7回にわけて、この女性、ファティマの話を翻訳しておきます。
https://www.facebook.com/humansofnewyork/photos/a.102107073196735.4429.102099916530784/1055548694519230/?type=1&theater
fatima

パキスタンシリーズの締めくくりは、いま国にはびこっている社会悪のひとつを根絶するために取り組んでいる、とても重要なな変化を起こしている人物にスポットを当てることにしたい。

パキスタンでは2万を超えるレンガ造りの窯が運営されていて、何百人もの労働者が働いている。労働者の大部分は借金に縛り付けられて働いていて、奴隷制度と非常に近い形で働いている。

パキスタンの農村部では読み書きができず、切羽詰まって仕事が必要な労働者が、少額の融資と引き換えに一定の期間をレンガ窯で働くことに同意するという手法に騙されています。

しかし、人を食いものにするような契約のおかげで、労働者の借金は膨らみ、時間がたつほど借金はとても返済できない額に成長してしまう。労働者は生きている限り何の保証もなしに働かざるを得ない。労働者が死亡した場合、債務は子どもに引き継がれます。そういったことを実行するのは違法です。しかし、レンガ窯の所有者たちの桁違いの富と権力の前に、農村部では法の力が及ばないのです。

ここではゆうに100万人を超える男性、女性、子どもたちが現代の封建主義システムに閉じ込められています。

サイーダ・グラーム・ファティマに出会ってください。現代のハリエット・タブマンと呼ばれるファティマは奴隷労働を終わらせるために人生を捧げてきました。活動のおかげで彼女は撃たれ、感電させられ、何度も殴られました。文字通り、労働者と所有者の間に自分の身体を張ったのです。ファティマが率いる組織、the Bonded Labour Liberation Front(債務労働者解放戦線)は小さい組織ですが断固としています。すべての債務労働者が権利を擁護され、法的な支援を受けるアクセスできるよう、パキスタンの農村部すべてに自由センターを作ることに取り組んでいます。ファティマは非常に少ない予算で運営しています。

これからの数日間、彼女の話を聞き、ファティマを支援することを希望される方はここから Bonded Labour Liberation Front に寄付することができます。

http://bit.ly/1N9W3Ts

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(Lahore, Pakistan)