Humans of New York, refugee stories 3

二週間もの間、涙が止まらなかった。わけがわかんないよ。なんで僕の家族にこんなことが起こるんだ?僕たちは何も悪いことはしていない。何にも。誰に対しても真正直だった。近所づきあいもよかった。何も大きな過ちなんて犯していない。このとき僕には、ものすごいプレッシャーがあった。

父は集中治療室にいて、日ごとにISISが村に迫ってくると妹はいう。気が狂いそうだった。ある日、路上で気を失い気がついたら病院だった。

僕は妹をイラクから脱出させるために、有り金ぜんぶを密航業者に渡した。いま、1000ユーロが残り、トルコで足止めされている。父は今頃手術を受けている。父が電話でどうやって手術代を払ったのか聞いてきた。友だちに借りたと言った。

ヨーロッパに着けたのかいと父が聞いた。生まれて初めて、父に嘘をついた。手術を受けたことに罪悪感を持ってほしくなかったんだ。僕はヨーロッパにいると、と言い、安全だから何も心配しないで、と伝えた。(ギリシャ、コス)(3/6)

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